ゴムメーカーが継続的改善およびデータ駆動型意思決定の文化構築に着手

ゴム化合物の世界的な大手企業HEXPOL Compoundingの専門家は、自動車から建設、医療、エネルギー、石油ガスまでの複数の業界の顧客と、応用に適したソリューションを提供する市場知識と革新を共有することに、誇りを持っています。

課題

HEXPOLは、顧客からの期待の高まり、国連による持続可能性に関する推奨、事業の全体的な成長を目の当たりにして、無駄を省き、業績を改善するよう努めています。今日の他の多くの企業と同様、データ駆動型意思決を活用することで継続的に改善していく文化に転換することを目指しています。

「当社の目標は、全社的に結果を導き出すデータ駆動型のリーダーを育成することです。当組織に必要なすべての知識とスキルを駆使して、継続改善と進化につなげていくことが主な目標です。」と、HEXPOL継続的改善ディレクターRam Sukumarさんは話します。

Sukumarさんとその運営委員会は、Leanおよび統計分析の問題解決手法を実装するHEXPOL生産システムを開発しています。この一部として、有望なプロジェクト管理のグリーンベルト(緑帯)を教育しています。教育を受ける人は、Companion by Minitab* (現行のMinitab Engage®)で利用可能な計画ツールとフォームに関するプロジェクト、およびMinitab Statistical Softwareでの分析に取り組みます。

トレーニングプログラム以外でも、Companion*ワークフロー機能で利用できるプロジェクトホッパーにアイデアを提出できます。その後、アイデアは、プロジェクト優先化マトリックスに基づくプロジェクトへと変わっていきます。

Minitabによる支援方法

Minitab Engage*は、ツール、フォーム、および分析をさまざまなプロジェクト管理方法論に従ってフェーズ化する、ロードマップと呼ばれるフレキシブルでカスタマイズ可能な組み込みテンプレートを提供します。HEXPOLが使用するDMAIC Roadmapがあれば、各ステージの一貫したステップ、期待される成果物、およびMinitab Statistical Softwareの統合される分析結果が一か所にきれいに配置されます。

教育を受ける人は、Companion*およびMinitabのさまざまなツールを使用して、問題を定義し、その測定システムを検証し、データ分析を組み込み、根本原因を特定し、工程を改善し、変更を管理し、その実施を維持します。テンプレートで、Sukumarさんは各ステージの期待値を設定し、国際的なHEXPOLの拠点での結果の報告方法に一貫性を持たせることができます。これは、教育を強化するだけでなく、経営幹部向けの簡単なレポートや要約を生成するのにも便利です。

「トレーニングを受ける人から、Companion*およびMinitab Statistical Softwareが使い易いという感想がありました。」とSukumarさん。MinitabオンラインサポートやMinitabブログのような自助オプションで、教育がもっと簡単かつ効果的になると話します。「無駄の基本を理解させ、そのツールを使わせます。説明する時間が十分にとれない場合は、方向を指して使ってもらえるようにしました。」

現在のプロジェクトの一部として、以下にプロジェクトレポジトリの例をあげています。

教育を受ける人が最も多く使うHEXPOL生産システムのツールには、プロジェクトチャーター、SIPOC、プロセスマップ、さらには、以下が含まれます。

  • 特性要因図(魚の骨図)、
  • 特性要因マトリックス、
  • CTツリー(重要費用特性または重要品質特性)、
  • Pareto図ワークシート

結果

30人以上のグリーンベルトを教育して資格を与える2ウェーブが完了した後ですでに、HEXPOLは多額を節約できていました。Sukumarさんによれば、プログラムに弾みがついて、各年の節約額をより多く予期するようになったそうです。

Sukumarさんは、Companion*とMinitabをプログラムの成功の重要な要素と考え、ゴム製造分野で工程改善と無駄の削減の取り組みを推進しています。多くの製造業務でリーン手法が認識されているものの、ゴムにおいては数学やデータよりも化学に重点を置く傾向があります。

「ゴム混合は単純です。混ぜる。ケーキミックスみたいに。そうお客様に説明しています。必要な化学薬品を全部入れて、加工していきます。でも工程には多くの無駄があり、特に工場の設備は複雑ですし、データを利用してこのようなプロジェクトを実行することで修正できる場面は多々あります。」とSukumarさん。

*このケーススタディは、2021年にMinitab Engageが導入される前に、Companion by Minitabを使用して作成されました。

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ケーススタディーを表示するにあたって追加情報をご提供ください。

組織

HEXPOL Compounding

 

課題

HEXPOLは、顧客からの期待の高まり、国連による持続可能性に関する推奨、事業の全体的な成長を目の当たりにして、環境への影響を低減させながら、無駄を省き、業績を改善するよう努めています。

 

使用する製品

Minitab® Statistical Software
Minitab Engage®

 

MINITABによる支援方法

プロジェクト管理の教育を受ける人は、Companion by Minitab*のツールおよびフォーム、Minitab Statistical Softwareの分析を使用してプロジェクトに取り組みます。次にダッシュボードで、リアルタイムですべてのプロジェクトの進捗およびパフォーマンスを追跡します。

 

結果

  • 30人以上のグリーンベルトを教育して資格を与える2ウェーブが完了した後で多額を節約しました。3~5年はかかると予測されていた節約規模です。
  • アメリカおよびメキシコの17拠点で国際的にたくさんのプロジェクトを合理化し、管理しました。