Lean Six Sigmaを展開する多くの組織で、統計ツールの教育は、DMAIC(定義、測定、分析、改善、管理)に基づく幅広いツールセットの一部として、緑帯コースか黒帯コースで行なわれます。この展開では、統計ツールの使用は、改善プロジェクトの作業のみを中心に構成されます。Buckmanは、別のアプローチを選択しました。Lean Six Sigmaの統計ツールがどのようなデータ分析にも役立つことを認識していたためです。このツールがDMAICモデルと切り離して教育される場合、緑帯や黒帯よりも幅広く対象をとって行なうことができます。
「Lean Six Sigmaの展開にLeanアプローチを採用しました。統計ツールを使用すべき従業員の多くが、Lean Six Sigma帯コースの完全なカリキュラムの恩恵を受けられないと気づいたからです。対象を広げて、このツールを学ぶべき重要なグループが営業担当者であることに気づきました。」とMohlerさん。
Buckmanでは、化学、生物学、またはエンジニアリング畑の出身の技術営業員が、顧客と直接協力して、顧客にプロセスを評価してもらい、改善の機会を探ります。顧客データの分析は、Buckmanの営業の重要な部分です。
「技術営業チームはBuckmanの化学ソリューションを用いて、お客様のシステムを向上させようとします。お客様の工程エンジニア的な役割を果たしています。」
Mohlerさんと同僚は、Lean Six Sigmaコースを2コース開発しました。1つ目のコース、黄帯コースは、従来のDMAICと品質改善の「ソフト」ツールが中心です。これは、簡単な改善プロジェクトを率いる要員に教えるコースです。2つ目のコースは、組織の営業員を対象としたデータ分析および統計ツールのコースです。
統計トレーニングのバックボーンとしてDMAICフレームワークを使用する代わりに、営業プロセスの各ステップに、適切な統計ツールを関連付けました。このフレームワークでは、営業フローを小さく分割して、以下の目的で使用するデータ分析活動を管理できるようにしました。
- 顧客プロセスの知識を得る
- 新しい化学プログラムを計画、実行、評価、販売する
- 進行中の化学プログラムを管理する
- アカウント内の問題を解決する
「最終的な目標は、営業担当者が実用的な統計ツールを気楽に使えるようにすることです。そうすればお客様を支援できる推奨事項(データ駆動型推奨事項)をうまく作成できるようになります。顧客満足度の向上に焦点を当てることで、Buckmanの収益性と持続可能性を高められると考えています。」とMohlerさん。
統計学のクラスでは、仕事の活動に必要なツールについて学びます。管理図、仮説検定、能力分析、相関などの概念は、Minitab Statistical Softwareのデータ分析ツール使用例で学びます。
工程能力(工程が顧客要件を満たす出力を生成できるかを判断するもの)などの統計分析を実行するために、Minitab Assistantを使用します。Assistantは、ユーザーの分析を段階的にガイドするメニューベースのツールです。これには、データの調査に使用する分析を簡単に選択できる決定木が含まれています。