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児童のための質の高い治療:聖フランシスコ小児病院

特殊医療ニーズのある児童の医療において国内のリーダーである聖フランシスコ小児病院は、さまざまな障碍を抱える児童のための臨床、理学、教育プログラムを提供しています。病院の職員は、特別なケアとひとりひとりの児童がその潜在性を完全に発揮できるよう手伝うことで、児童の高潔性と幸福を促進しています。

治療の質については、病院のリーダーチームが患者の待合室時間の短縮から処置室の効率の向上まで、治療のあらゆる側面を改善するための継続的改善を促進することに専念しています。聖フランシスコ小児病院は、Lean Six SigmaおよびMinitabソフトウェアを用いて、そのプロセスに関する情報を分析し、データ駆動型の決定を行って、処置室の効率を上げ、診察する児童の数を増やすことができました。

課題

病院は、特別なニーズのある児童の歯科サービスを含む、異なる医療、教育、および行動サービスを提供しています。病院の品質改善チームは、主要なサービス分野を拡大する機会を認識しながら、効率が十分でない歯科手術のある歯科部門に集中することにしました。能力を評価するために行った以前の分析と研究によれば、病院は1日あたり12回の手術を完了できます。ですが、1日あたりの平均手術回数は8.7回でした。病院チームの目標は、1日の平均回数を12回にすることでした。チームは目標達成のため、歯科処置室の能力を上げるLean Six Sigmaプロジェクトを完了することにしました。

聖フランシスコ小児病院は、歯科処置室の能力を上げるために、Minitabソフトウェアを使用しました。

Minitabによる支援方法

チームは、改善プロジェクトを定義、測定、分析、改善、管理の5つのフェーズに分割するDMAICアプローチを使用して、プロジェクトの枠組み作りをすることにしました。定義フェーズの一環として、看護、スケジューリング、登録、麻酔の部門のスタッフ代表を関与させて、Minitabのプロセス改善ソフトウェアQuality Companion* (現行のMinitab Engage™) を使用し、プロセスマップを作成しました。プロセスマップで、スケジューリング、登録、手術準備の現在のプロセスに対する理解度を高め、各プロセスに影響を与える因子の洞察を得ました。キャンセル、すっぽかしの内部原因および外部原因、およびプロセスのボトルネックで生じるアイドルタイムに絞ることができました。次に、さらなる調査のために因子に優先順位を付けて、管理可能な変数の分析に意識を集中させました。

「スタッフの関与、特にプロセスに深く関わっているスタッフの関与があったおかげで、プロセスの現状を把握でき、改善が可能なところについて考えることができるようになりました。MinitabとQuality Companion*の品質ツールに沿って、スタッフの入力を頼りにしながら、プロセスデータを分析および視覚化したことで、深く掘り下げて洞察を得ることができ、プロセスのボトルネックの原因を見つけることができました」と聖フランシスコ小児病院のパフォーマンス改善・安全バイスプレジデントJennifer Fexisさんは話します。

Pareto図を使用して、キャンセルの理由を分析し、最も多い理由は何か、1日のキャンセルが全般的なサイクルタイムとスケジューリングにどう影響するのかを割り出すようにしました。

たとえば、チームはデータを集めてPareto図を作成し、キャンセルの理由を分析しました。Pareto分析で、最も多い理由を割り出すことができ、1日のキャンセルが全般的なサイクルタイムとスケジューリングにどう影響するのかを割り出すことができました。

Minitabの個別値プロットにより、実際の処置時間の分布および事前に各処置に割り当てられていた時間をはっきりと見ることができました。処置時間が短いほど、スケジューリングされた時間よりも長くなり、処置時間が長いほどスケジューリングされた時間よりも早く終わることがわかりました。Minitabグラフで、各処置室の毎日の未使用時間を素早く視覚化できました。

Minitab Statistical Softwareの個別値プロット統計ソフトウェアにより、実際の処置時間の分布および事前に各処置に割り当てられていた時間をはっきりと見ることができました。

「グラフやチャートを使用してデータを調査する機能により、統計知識が異なるプロジェクトチーム、スタッフ、上級管理職が、プロセスの問題発生箇所を簡単に確認できました。改善フェーズに移行したとき、プロセス変更の影響を受けたスタッフは、なぜ変更があったのかを理解していました。」とFexisさん。

チームメンバーは、処置室の不使用時間に影響した他の要因を理解するためにさらなる分析を行い、ヒストグラムを使用して処置のターンアラウンドタイムを分析し、時間の有意な変動を目にしました。処置の時間を増やすことにつながる、変動と平均ターンアラウンドの両方を低減させる機会に気づきました。

Minitabでデータを分析し、プロセスに悪影響を与える要因を詳しく知ることで、チームはプロセスの変更を開発し、改善の効果をテストすることができました。現在と将来の状態のバリューストリームマップを完成させて、リードタイムを改善する機会を特定し、新しくてよりスリムなプロセスを実行しました。

結果

改善フェーズ開始から2週間以内に、1日あたりの平均手術回数は8.7回から9.9回に増え、管理フェーズでさらに11.2回に増えました。同時に、毎日の使用率が安定しました。Lean Six Sigmaプロジェクトも、処置室能力および使用率の継続的改善に使用できるパフォーマンス尺度を構築するのに役立ちました。Minitabでプロセスデータを定期的にプロットすることで、スタッフは1日あたりの手術回数の異常な変動を簡単に関しできるようになりました。

Quality Companionのバリュー ストリーム マップを使用して、病院のプロセスのリードタイム改善の機会を特定しました。

その他の改善としては、歯科医のスケジューリングプロセスを合理化し、手術室の不使用時間を大幅に削減し、歯科医に毎日の患者予約の更新を通知する、新しい方針があります。予約および登録プロセスは、可能な問題を強調し、時間的制約を示す特別なタグを付けて書類を整理することで、改善しました。

聖フランシスコ小児病院は、特殊医療ニーズのある児童に最高の質のケアを行うことに専念する組織として、安全性と効率を高めるための追加のデータ駆動型パフォーマンス改善に焦点を当てています。「患者と薬の一致を確認するバーコードスキャンや、薬の安全性を高める自動投薬装置などの技術、また感染拡大を防ぐための適切な手の消毒などのベストプラクティスに注目しています。さらに正しいソリューションを採用していることを確認するために、スタッフ、患者、家族に協力してもらい、すべての利害関係者に及ぼす変更の影響のすべてを理解するようにしています。」とFexisさん。

*このケーススタディは、2021年にMinitab Engageが導入される前に、Minitab Quality Companionを使用して作成されました。

このケーススタディの聖フランシスコ小児病院プロジェクトは、Global Productivity Solutionsの「Giving Back」プログラムの支援を受けて、完了しました。  

組織

聖フランシスコ小児病院

概要

  • 1949年創設
  • マサチューセッツ州のボストン近郊ブライトンに所在
  • 特殊医療ニーズのある児童へのリーディング医療提供施設
  • 毎年1万人以上を治療

課題

歯科処置室の能力を上げる

PRODUCTS USED

Minitab® Statistical Software

Minitab Engage

結果

  • 1日あたりの平均手術回数を増加
  • 毎日の来院変動を大幅に低減
  • 長期的に使用できるパフォーマンス尺度を構築
 
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